完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
「か、神楽くんの可愛いの基準がわからなくて困ってます」
「俺の可愛いの基準は、ぜんぶ百葉ちゃんかな」
「うぅ……ますますよくわかりません……っ」
「可愛い百葉ちゃんを可愛いって思うのはダメなの?」
「うっ……あんまり可愛いって言わないでください」
「どうして? 思ってること素直に口にしてるだけなんだけどなぁ」
「か、神楽くんに言われると……胸のあたりがギュッてなるんです」
前はこんなふうにドキドキすることなくて。
そもそも異性に対する苦手意識もあったから。
こうして近くで見つめられたり触れられたり。