別れを決めたので、最後に愛をください~60日間のかりそめ婚で御曹司の独占欲が溢れ出す~
『二十歳になったから、ちゃんと独り立ちしなきゃと思って。本当はもっと早く出ていかなきゃいけなかったんだけど、ずっと甘えてしまってごめんなさい』
父も祖母も寂しがったが、引き留めることはできなかった。他人である自分たちに彼女を猪瀬家に縛り付ける権利はないということはわかっていたから。
(INOSEにも実力で入社して、仕事にも真剣に取り組み、資格や語学も身に着けている。職場での評価も高い。守らずとも未来は自分の足でしっかり歩きはじめている)
一方自分は顔を見たい一心で未来の屋敷の訪問に合わせて実家に戻るようになったし、ふたりきりになりたくて車で彼女をアパートまで送るようになった。
助手席に座る未来のかわいらしい横顔を見ながら、このまま自分のマンションまで連れ帰ってしまいたいと半ば本気で考えることもあった。
(自分で距離を取ろうとしたくせに、情けない話だな。結局、どうあがいても未来への想いを消すなんてできなかったというわけだ)
和輝は未来の25歳の誕生日に自分を男として見て欲しいと伝えると決めた。
父も祖母も寂しがったが、引き留めることはできなかった。他人である自分たちに彼女を猪瀬家に縛り付ける権利はないということはわかっていたから。
(INOSEにも実力で入社して、仕事にも真剣に取り組み、資格や語学も身に着けている。職場での評価も高い。守らずとも未来は自分の足でしっかり歩きはじめている)
一方自分は顔を見たい一心で未来の屋敷の訪問に合わせて実家に戻るようになったし、ふたりきりになりたくて車で彼女をアパートまで送るようになった。
助手席に座る未来のかわいらしい横顔を見ながら、このまま自分のマンションまで連れ帰ってしまいたいと半ば本気で考えることもあった。
(自分で距離を取ろうとしたくせに、情けない話だな。結局、どうあがいても未来への想いを消すなんてできなかったというわけだ)
和輝は未来の25歳の誕生日に自分を男として見て欲しいと伝えると決めた。