雪降る夜はあなたに会いたい 【下】
「今日は、どうした? 興奮してるのか……?」
至近距離にある雪野の、艶かしく眉をしかめた表情を見るだけで、もうイってしまいそうだというのに。
「……して、ます。私、創介さんのもので良かったって、思ったら、たまらなく、創介さんが欲しくなって」
雪野の濡れた唇が吐く言葉に、まだ少しだけ残っていた"まともな自分"を手放す。
雪野のために作り上げて来た”優しい男”の殻を脱ぎ捨て、抑えに抑えていた欲望のままの自分を曝け出した。
雪野の顎を掴み、衝動のままに唇をぶつけ、無遠慮に舌を吸う。唇を重ね合わせながら、お互いに服を脱がせ合って。
でも、すべてを脱がせるのももどかしくて。待ちきれなくて中途半端にはだけた服のまま、玄関先の廊下へともつれこみ、すぐ横の壁に雪野を押さえつける。
雪野の両手を絡めとりその頭上でまとめて、俺の手で固定した。
「俺が、欲しいか……?」
悶えるような顔をした雪野が、俺を見上げる。
両手を奪われて身動きが取れない。雪野の目は熱を帯びていた。
雪野の返事を聞く前に、その身動きの取れない身体をまさぐる。
「あ……っ」
雪野が痙攣したように身体を震わせる。
「すぐ、欲しい? それとも、もっと触られてから?」
「あっ……、や……っ」
雪野の唇から嬌声が漏れ続け、言葉にならない。
首筋も、鎖骨も、肩も、唇を激しく這わせて、どこもかしこも強く吸う。そして、スカートの中に手を入り込ませた。
「……こんな状態じゃあ、もう待てないだろ?」
雪野の耳たぶを口に含みながら、吐息を零すように囁く。その間も、蜜で溢れたそこをかき混ぜ続けて。
「そ、うすけさ……んっ」
とっくに解放していた雪野の両手は、しがみつくように俺の肩を掴んでいた。
「もう、だめ……っ、おねが――っ」
雪野が俺にしがみつく。
「立ってるの、辛いのか?」
「も、力、はいらないの……っ」
雪野の長い髪までも揺れる。
「片足持ち上げるから、俺の肩にしっかり掴まってろ」
こっちだって限界で。
「おまえは俺のものだと、分からせてやる」
雪野の膝を持ち上げ、一息に貫いた。