雪降る夜はあなたに会いたい 【下】
待ち望んでいた熱を与えられ、身体中が喜ぶみたいに跳ねる。
ドレスのファスナーを下ろされて、身体が露わになっていく。
「創介さんに、触れたい。たくさん、さわり、たい」
まだ、創介さんは服を着たままだ。
その肌に触れたくてたまらない。
触れたい。胸に、首筋に、腕に、腰に――。
「じゃあ、おまえが脱がせてくれ」
創介さんの挑発的で意地悪な目は、私をただ淫らにさせる誘発剤みたいなものだ。
創介さんに手を伸ばす。蝶ネクタイをはずし、ぱりっとした白いシャツのボタンを一つ一つ外していくけれど、それが酷くもどかしくてたまらない。
その間にも、意地悪するみたいに、囁きながら耳たぶに指を這わせる。
「手が止まってるぞ」
「だって、創介さんが触れるから――」
「イヤリングを外しているだけだ」
少しずつ視界に入って来る、創介さんの厚い胸板。私の大好きな広い胸に、手のひらを入り込ませると、創介さんが小さく呻いた。
「ん……」
創介さんの感じている顔を、もっと見たい――。
ジャケットから腕を引き抜き、白いシャツのボタンを全部外した後、創介さんの首筋に顔を寄せた。
「おまえに脱がされてるのを見ているだけで、また――」
創介さんの私に向けられる熱く滾った視線と乱れた呼吸を間近で感じる。
引き締まった胸板が露わになって、白いシャツが中途半端に着乱れた姿がたまらなく色っぽい。
衝動のままに創介さんの肌に唇を這わせた。
「あぁ……っ、ゆき――の」
無意識なのか私の名前を呼び続けて、その身体が苦しげに揺れている。
「どうして、ほしいです、か……?」
舌を滑らせながら囁く。
「仕返し、のつもり、か……?」
「ん……。ご褒美、です」
舌を下へ下へと滑らせていく。その度に創介さんが呻くように息を漏らした。
あとはもう、ただ、お互いがお互いを激しく求めるままに貪って。身体と同じだけ心が満ちて、溢れた感情が言葉になる。
「す、き……っ。創介さん、好き、です」
激しい快感が身体の真ん中を突き抜けて、目の前が真っ白になった。
身体がふわっと浮いたような感覚に、思わず膝から崩れ落ちてしまいそうになって。
そんな私を、がっしりとした腕が受け留めてきつく抱きしめてくれる。