雪降る夜はあなたに会いたい 【下】


 背中を強く抱き寄せ、唇を縦横無尽に這わせる。

「創介さん、激し……っ」
「おまえのせいだろ? 俺にとって理性なんて、長続きしないものだ」

白いシーツの上で、雪野の身体がうねる。俺にしか見せない姿は、本当に淫らで美しい。

「私ばっかり――」
「俺がしたいんだ」

脚を開き、太ももに舌を滑らせていく。雪野に少しの苦痛も感じさせないために、俺を受け入れるための準備を丹念にしていく。

「――汗、かいたから……っ」

俺にはまったく気にならないけれど、雪野が気にしたままでは意味がない。受け取れる快感さえも半減する。

「じゃあ、一緒に風呂に入ろう」
「……えっ?」

既に俺によって全裸にさせられていた雪野を抱き上げ、バスルームへと向かう。

 温かいシャワーのしぶきを浴びながら立つ雪野のもとに跪く。びくびくと震える身体が可愛い。雪野の身体が小刻みに震える。それでも、ゆっくりとじっくりと触れていく。

「あ……!」

雪野の身体が崩れ落ちて来そうになる。それを支えるようにして抱き留め、バスチェアに座らせた。

「今度は、身体をしっかり洗おうか」
「え、え……?」

俺の脚の間にすっぽりと収まるように座る雪野に、その背後から手を回す。

「俺がおまえの身体を洗ってやると言ってるんだ」
「そんなこと、自分で――」
「ダメだ。今日は、誰の誕生日だったかな」

意地悪く言いながらも、この手にボディソープの泡を立てる。

「そ、そんな。普通なら、逆じゃないかな」

あわてふためく雪野が首をひねり俺を見上げて来た。

「俺がしたいことをさせてくれるのが、正解だと思うけど?」

大袈裟にニコリとしてそう言い放つ。そして、雪野の返事を待たずに、この手を雪野の胸に回した。

「そんな触り方……」
「どんな触り方? 気持ちいいか?」

泡にまみれた手で撫でるように触れる。それと同時に雪野の襟足に吸い付き続ける。

「洗ってもらうなんて、恥ずかしい」
「恥ずかしいことなんてない。俺たちは、夫婦だろ? 肌を触れ合うのも、大事な愛情表現だ」

この手は少しずつ滑り落ち、脚の付け根にたどり着く。

「……もう、大丈夫そうだな」
「創介さん――」

指を当てた瞬間に雪野の背中が弓なりになった。

「そうすけ、さん……っ」

次の瞬間には俺の背中にくたりと背を預け、小刻みに喘ぐ。

とろりと溢れて来る蜜を掬うように撫でながら、もう片方の手で雪野の顎を掴みそのまま激しく唇を塞いだ。

舌を荒っぽく絡ませ強く吸う。そうすることで、その先の行為への欲求を高まらせる。

雪野の舌も求めるように自ら絡ませた。

「私も……私も、創介さんにしたい」

夢中で長いキスをした後に、雪野が妖しく俺を見上げた。

「雪野――」

その視線に目を奪われていた間に、雪野が俺に跨っていた。

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