雪降る夜はあなたに会いたい 【下】


「――今日は、私にさせて」

三週間も会えないからと早々に寝室に連れ込まれた私は、逆に創介さんの身体にのしかかった。

「お、おい、ちょっと、待て――」

『今日は寝かさないから』って言っていたくせに、創介さんが驚き慌てている。

「私だって、たまには創介さんに気持ちよくなってほしいんです」
「そんなこと、いいから――っ」

慌てふためく創介さんに構わずに、ベッドに横になっていた創介さんの脚にまたがり、彼自身を口に含む。

「おいっ! な、何して――あぁっ」

正気じゃ絶対に出来ないこと。
でも、今の私ならなんだってできる気がした。

どうするのが上手いやり方なのかなんて分からない。ただただ必死だった。

「雪野っ……、そんなことしなくていい」

私がしたいのだ。
どうしようもなく、こうしたい。

創介さんが上半身を起こし、私の肩に手をやる。それでも私は止めなかった。

「雪野……」

私を呼ぶ声が、次第に甘く擦れたものになり、短い呼吸が繰り返される。

創介さんの硬いものに舌を這わせながら彼の顔を見上げれば、それだけで疼いてしまいそうになる。

それほどに創介さんの表情は色っぽく快感に悶えたものだった。

もっと、そういう顔をさせたい。

私が触れることで、快感に溺れてほしい。私を激しく求めてほしい――。

創介さんの長い脚の間に身体を入り込ませ、そこに顔を埋めて必死に舌を絡ませる。
こんな自分の姿を今、創介さんに見られている。

軽蔑されるかもしれないと思うのに、それ以上に自分の感情が高ぶってしまっていた。

私の身体でも欲しいと思ってもらえるなら、ここにいてもいいんだと自分自身が思える気がして。

何の特徴もない身体でも創介さんを満足させられるなら、それでいい――。

そんなことばかり考えてしまう。

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