悪役令嬢はクールな魔道師に弟子入り致します
そう言われて、ネックレスをかけて、ルンルンとひとまわり。セシルは呆れてる。
でも、昨日よりは優しい眼で見てくれてる。
魔導師は一日二食らしくて、昼ご飯を食べない。でも私は普通にお腹がすく。文句を言ってたら、なにやら木の実のようなものを渡された。食べたらお腹がふくれた。変なものなのかと思ったらそうじゃないらしい。
お腹いっぱいになりすぎると気を研ぎ澄ますことが出来なくなるそうで、魔道の修行には良くないらしい。ということは私に魔道師は向いていないということね。昼も食べられないなんて、嫌だもん。おやつも欲しいくらいなのにさ。
あっという間にこの生活に慣れて、薬草を採りに行ったり、煮詰めたり、仕分けもさせてもらえるようになった。
今日は薬草を取りに行った。そのついでに近所の山羊を飼っている家から、またミルクをもらってきた。交換で薬草を煎じて作った傷薬をあげた。すごく喜ばれた。
魔道師は怖いイメージがあったらしく、女の子がいるなら頼みにいきやすいと喜ばれた。野菜までもらった。
帰ってきてから、薬草を仕分けている間に、鍋にそのミルクを入れて煮詰めていく。チーズのような匂いが漂いはじめた。
「おい、リリー。何してるんだ。変な匂いがするぞ」
「あのね、お夕飯にきのこのグラタンを作ろうと思ったんだ」
「なんだそれは?」
「ふふふ。美味しいよー。楽しみにしてね」
そう言って、その夜はリアムとリンダにもグラタンを分けてあげた。美味しい、美味しいと三人とも大喜び。そうだよね。こくがあるから美味しいよ。
ここでは、主食は豆と、粉を練って焼いたナンのようなものがある。結構美味しいんだよね。
果物は森の中にたくさんあるし、キノコも豊富。ハ虫類は私もさすがに遠慮したけど、魚も捕れる。
食べ物は甘いものがたまに欲しくなるけど、あまい果物を煮詰めてナンに塗って食べるとこれが結構美味しいの。
ある日、修行が一段落した夕刻、試しに作った甘いものが人気となった。
「これに……本当に果実酒も入っているのか?それにしてもこの果実、苦みがなくなってる。しかも甘くなってるぞ。初めて食べたが結構うまいな。もっと食べたい」
でも、昨日よりは優しい眼で見てくれてる。
魔導師は一日二食らしくて、昼ご飯を食べない。でも私は普通にお腹がすく。文句を言ってたら、なにやら木の実のようなものを渡された。食べたらお腹がふくれた。変なものなのかと思ったらそうじゃないらしい。
お腹いっぱいになりすぎると気を研ぎ澄ますことが出来なくなるそうで、魔道の修行には良くないらしい。ということは私に魔道師は向いていないということね。昼も食べられないなんて、嫌だもん。おやつも欲しいくらいなのにさ。
あっという間にこの生活に慣れて、薬草を採りに行ったり、煮詰めたり、仕分けもさせてもらえるようになった。
今日は薬草を取りに行った。そのついでに近所の山羊を飼っている家から、またミルクをもらってきた。交換で薬草を煎じて作った傷薬をあげた。すごく喜ばれた。
魔道師は怖いイメージがあったらしく、女の子がいるなら頼みにいきやすいと喜ばれた。野菜までもらった。
帰ってきてから、薬草を仕分けている間に、鍋にそのミルクを入れて煮詰めていく。チーズのような匂いが漂いはじめた。
「おい、リリー。何してるんだ。変な匂いがするぞ」
「あのね、お夕飯にきのこのグラタンを作ろうと思ったんだ」
「なんだそれは?」
「ふふふ。美味しいよー。楽しみにしてね」
そう言って、その夜はリアムとリンダにもグラタンを分けてあげた。美味しい、美味しいと三人とも大喜び。そうだよね。こくがあるから美味しいよ。
ここでは、主食は豆と、粉を練って焼いたナンのようなものがある。結構美味しいんだよね。
果物は森の中にたくさんあるし、キノコも豊富。ハ虫類は私もさすがに遠慮したけど、魚も捕れる。
食べ物は甘いものがたまに欲しくなるけど、あまい果物を煮詰めてナンに塗って食べるとこれが結構美味しいの。
ある日、修行が一段落した夕刻、試しに作った甘いものが人気となった。
「これに……本当に果実酒も入っているのか?それにしてもこの果実、苦みがなくなってる。しかも甘くなってるぞ。初めて食べたが結構うまいな。もっと食べたい」