悪役令嬢はクールな魔道師に弟子入り致します
今日は白い豆と果実酒、熟れた果物を一緒に煮てみた。豆と果実のジャムみたいなものだけど、少し山羊のミルクを入れるとさらに食べやすくて美味しいんだよね。
「はい、どうぞ」
匂いにつられて、リアムも来た。
「あ、また何か美味しそうなもの食べてる。僕にも下さいよ。そういえば、この間の熟れたブドウで作ってくれたのもすごく美味しかった。姉さんが大喜びでほとんど食べちゃったよ」
リアムのお姉さんは私を恋敵だと思っていたらしいけど、なんだか私の作った料理が口に合ったらしくて、最近すごく優しくしてくれる。ここのお手伝いさんだと説明したのが良かったのかな?
「……この白い豆の甘いやつめちゃくちゃ旨い。リリーの作るものは何でも旨い」
最近セシルは私のことをリリーと呼ぶようになった。愛称のようなもの。それだけ気を許してくれているのだろう。
私の作った甘い物を目をキラキラさせて、嬉しそうに食べているセシル。なんか、普段は眉間にしわ寄せて怖いのに、甘い物を食べているときは子供みたい。結構なツンデレでギャップ萌えする。
「師匠……なんか、変わりましたね。食べることに興味ないとか言ってたのに、リリーが料理を作るようになってから、修行中でも切り上げて食事してますもんね」
「あら、いいことだわ。人間も魔道師も身体が資本よ。森にはたくさん食べるものがあるし、湖には魚もいる。バンバン作るからバンバン食べてちょうだい。作りがいがあるわ」
セシルは私が来てから少し太ったかもしれない。なんか、魔道師って言うと二次元の世界では痩せているイメージ。セシルはいつも山の中で修行をしながら鍛えているから、実は腕とか筋肉がついていて結構びっくりしたんだ。
運動量に対して食べる量が少なかったのかもしれない。今のセシルは前以上に格好が良くなった。
夜は、セシルとふたりで本を見ながら話すことが多い。
「……なるほどね。こうやって、こうやるのか」
手をねじり合わせて呪文の形を取ろうとしたらセシルが私の手を取って、離した。
「いいか。俺がいないところで絶対にやるなよ。万が一があったら助けられなくなる」
「うん。わかった」
「はい、どうぞ」
匂いにつられて、リアムも来た。
「あ、また何か美味しそうなもの食べてる。僕にも下さいよ。そういえば、この間の熟れたブドウで作ってくれたのもすごく美味しかった。姉さんが大喜びでほとんど食べちゃったよ」
リアムのお姉さんは私を恋敵だと思っていたらしいけど、なんだか私の作った料理が口に合ったらしくて、最近すごく優しくしてくれる。ここのお手伝いさんだと説明したのが良かったのかな?
「……この白い豆の甘いやつめちゃくちゃ旨い。リリーの作るものは何でも旨い」
最近セシルは私のことをリリーと呼ぶようになった。愛称のようなもの。それだけ気を許してくれているのだろう。
私の作った甘い物を目をキラキラさせて、嬉しそうに食べているセシル。なんか、普段は眉間にしわ寄せて怖いのに、甘い物を食べているときは子供みたい。結構なツンデレでギャップ萌えする。
「師匠……なんか、変わりましたね。食べることに興味ないとか言ってたのに、リリーが料理を作るようになってから、修行中でも切り上げて食事してますもんね」
「あら、いいことだわ。人間も魔道師も身体が資本よ。森にはたくさん食べるものがあるし、湖には魚もいる。バンバン作るからバンバン食べてちょうだい。作りがいがあるわ」
セシルは私が来てから少し太ったかもしれない。なんか、魔道師って言うと二次元の世界では痩せているイメージ。セシルはいつも山の中で修行をしながら鍛えているから、実は腕とか筋肉がついていて結構びっくりしたんだ。
運動量に対して食べる量が少なかったのかもしれない。今のセシルは前以上に格好が良くなった。
夜は、セシルとふたりで本を見ながら話すことが多い。
「……なるほどね。こうやって、こうやるのか」
手をねじり合わせて呪文の形を取ろうとしたらセシルが私の手を取って、離した。
「いいか。俺がいないところで絶対にやるなよ。万が一があったら助けられなくなる」
「うん。わかった」