悪役令嬢はクールな魔道師に弟子入り致します
「……!セシルったら、何を言っているのよ!私も薬草を採りに行ったり、木の実を拾ったりするために森の外まで行くこともある。それに、最近は私達の作った薬を買いにくる人もいるでしょ。そんなことしたらダメよ」
セシルはぎゅうぎゅうと私を抱きしめた。
「……く、くるしいよ、セシル」
「あ、ごめん……」
彼は腕の力を解いた。
「今日王宮で王太子が私に敵意を向けてきた。自分が婚約破棄した君を私が娶りたいと言ったことも気に入らないんだろう。王様に叱責されて様子がおかしかった。何かしてくるかもしれない」
「……え?」
私はオスカールートとセシルルートが存在する理由を思い出した。この二人は仲が悪い。そうだった……。
「私は基本国外を中心に監視している。国内まで見ている余裕がない。だから、結界を張るのが一番楽なんだ」
「でもだからといって……誰もが入れないんじゃ困るわ」
「君にも少し魔道を修めてもらおう。自分で身を守る方法を少しずつでいいから身につけて欲しい」
「もちろんよ。その他のことも教えてちょうだい」
「よかろう。音を上げずについてきなさい」
セシルはそういうと、私を囲ってキスをした。彼がマントを翻し、私を包んだ。気づいたら森の中から転移していた。
セシルはぎゅうぎゅうと私を抱きしめた。
「……く、くるしいよ、セシル」
「あ、ごめん……」
彼は腕の力を解いた。
「今日王宮で王太子が私に敵意を向けてきた。自分が婚約破棄した君を私が娶りたいと言ったことも気に入らないんだろう。王様に叱責されて様子がおかしかった。何かしてくるかもしれない」
「……え?」
私はオスカールートとセシルルートが存在する理由を思い出した。この二人は仲が悪い。そうだった……。
「私は基本国外を中心に監視している。国内まで見ている余裕がない。だから、結界を張るのが一番楽なんだ」
「でもだからといって……誰もが入れないんじゃ困るわ」
「君にも少し魔道を修めてもらおう。自分で身を守る方法を少しずつでいいから身につけて欲しい」
「もちろんよ。その他のことも教えてちょうだい」
「よかろう。音を上げずについてきなさい」
セシルはそういうと、私を囲ってキスをした。彼がマントを翻し、私を包んだ。気づいたら森の中から転移していた。