悪役令嬢はクールな魔道師に弟子入り致します
「わかってるよ。今はここにいたいと心から思っていてくれている。でも、こうやって月を見ながらあちらの世界を思い出している。忘れることはないんだろ。そして、こちらで何かあれば帰りたいと思うようになるだろう」
「……」
「ちなみに方法はわかったわけじゃない。試した訳でもないからな。でも……試したくないからわからないままだろう」
私は彼の両腕を抱きしめた。
「それでいいよ。セシルがここにいる限り、私はあちらに帰らない」
セシルは窓を閉めて、私を正面に向けさせた。顔をじっと見ている。
「……なに?」
「昼間話したことだ。魔法を少し教える話」
「うん。すごく楽しみ」
「……」
眉間に皺を寄せてこちらを見るセシル。どうしたんだろう?
「どうしたの?」
「修行を付けている間に何か起きそうな気がする。とりあえず、君を守るための護身魔法を先に習得してもらう」
「……はい」
彼は手を広げると天井裏に向けて何か呪文を唱えた。すると周りが一瞬で暗くなり、流星群が私達の周りに流れはじめた。星々の中に取り込まれてしまいそうな幻想的な世界に二人っきりだ。
「綺麗!これって……」
彼は私の横に来ると背中を抱いて狭い屋根裏部屋に横たわった。
「ああ、君に見せたくて習得した幻術を利用した魔法だよ。僕は基本的に防御、攻撃などの実用魔法の習得にしか興味がなかった。人を喜ばせるための魔法を習得しようと思ったのは初めてだ」
「……セシル、私の為なのね。ありがとう。とっても嬉しい」
「……」
「ちなみに方法はわかったわけじゃない。試した訳でもないからな。でも……試したくないからわからないままだろう」
私は彼の両腕を抱きしめた。
「それでいいよ。セシルがここにいる限り、私はあちらに帰らない」
セシルは窓を閉めて、私を正面に向けさせた。顔をじっと見ている。
「……なに?」
「昼間話したことだ。魔法を少し教える話」
「うん。すごく楽しみ」
「……」
眉間に皺を寄せてこちらを見るセシル。どうしたんだろう?
「どうしたの?」
「修行を付けている間に何か起きそうな気がする。とりあえず、君を守るための護身魔法を先に習得してもらう」
「……はい」
彼は手を広げると天井裏に向けて何か呪文を唱えた。すると周りが一瞬で暗くなり、流星群が私達の周りに流れはじめた。星々の中に取り込まれてしまいそうな幻想的な世界に二人っきりだ。
「綺麗!これって……」
彼は私の横に来ると背中を抱いて狭い屋根裏部屋に横たわった。
「ああ、君に見せたくて習得した幻術を利用した魔法だよ。僕は基本的に防御、攻撃などの実用魔法の習得にしか興味がなかった。人を喜ばせるための魔法を習得しようと思ったのは初めてだ」
「……セシル、私の為なのね。ありがとう。とっても嬉しい」