転生アラサー腐女子はモブですから!?
伯爵令嬢、騎士になる?
(うへ、うへへ……、持つべきは強力な権力を持つお友達よねぇ~)
クレア王女泣き落とし大作戦が功を奏したのか、はたまたアイシャの不気味な迫力に負けたのか、引きつった顔のクレア王女から騎士団への見学の約束を取り付けたアイシャはご機嫌だった。
アイシャは自室のベッドの上で、今日のお茶会でのやり取りを思い出していた。
(妄想パラレルワールドにダイブしていたから記憶が曖昧だけど、王太子がキース・ナイトレイとか言ってなかったか? リアムとキースは幼なじみ。王城の廊下で見た青髪の子がキースだったのか?)
あの日の事が思い出される。
(リアムのあんな笑顔、初めて見た……)
誰に対してもニヒルな、どこか馬鹿にしたような笑みしか見せないリアムの違う一面を知って、アイシャの心がざわつく。青髪の彼に向ける笑みだけは違った。心の底から湧き出たような自然な笑顔だった。
リアムにとってキースは、誰よりも特別な存在なのだろうか。
あの日と同じように胸がモヤモヤするが、前世を含めても恋愛経験がないアイシャには理由がわからない。
(まぁ、私には関係ない事よ)
考えることを放棄したアイシャは、騎士団への熱い想いを胸に眠りについた。
クレア王女泣き落とし大作戦が功を奏したのか、はたまたアイシャの不気味な迫力に負けたのか、引きつった顔のクレア王女から騎士団への見学の約束を取り付けたアイシャはご機嫌だった。
アイシャは自室のベッドの上で、今日のお茶会でのやり取りを思い出していた。
(妄想パラレルワールドにダイブしていたから記憶が曖昧だけど、王太子がキース・ナイトレイとか言ってなかったか? リアムとキースは幼なじみ。王城の廊下で見た青髪の子がキースだったのか?)
あの日の事が思い出される。
(リアムのあんな笑顔、初めて見た……)
誰に対してもニヒルな、どこか馬鹿にしたような笑みしか見せないリアムの違う一面を知って、アイシャの心がざわつく。青髪の彼に向ける笑みだけは違った。心の底から湧き出たような自然な笑顔だった。
リアムにとってキースは、誰よりも特別な存在なのだろうか。
あの日と同じように胸がモヤモヤするが、前世を含めても恋愛経験がないアイシャには理由がわからない。
(まぁ、私には関係ない事よ)
考えることを放棄したアイシャは、騎士団への熱い想いを胸に眠りについた。