【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「あら、ここにお揃いの靴もありますね」
「えっ」
一目で格の違いを周囲に見せつけるようなドレスの足元にさりげなく置かれているのは、あの時の靴と同じデザインのサイズ違いだ。
「これに、いたしましょう!」
「えっ、これ以上目立つのは」
「美しさと煌びやかさと、豪華さこそが、貴婦人の武器なのです!」
「えぇ……」
ジェラルド様を助けに行くのに、こんなにキラキラの服装なんて、と思いながらも、誘惑に負けて靴に足を滑り込ませてみる。
思った通り、抜群の履き心地だ。……もちろん、もう知っていた。
「……この靴だけで、いくらするのかしら」
「素材は、旦那様がご自分で狩ってらしたので、問題ありません」
「……素材を買ってから作ってもらったのなら、少しお安くなるわね」
「その通りです」
「……」
一瞬、ジェラルド様が狩ってきたように聞こえてしまったのは、気のせいに違いない。