【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 双眼鏡で、お仕事中のジェラルド様を堪能してしまった。
 何がどうなって、あんなにも素敵な人が私の旦那様になったのか理解に苦しむ。

「幸せそうでなによりだわ。愚兄から婚約破棄されていっそ良かったわね。明らかに叔父様のほうが良い男だもの」
「……そうですね」
「ずっと、好きだったものね」
「えっ!? なぜそれを!?」
「えっ、私の前であれだけキラキラと叔父様を盗み見ていて今さらだわ」

 まさか、ジェラルド様への秘めた恋心を見抜かれていたなんて……。もしかして、他の人にも気が付かれていたのだろうか。
 ジェラルド様に、ご迷惑をおかけしないように隠し通していたつもりだったのに、背中を冷たい汗が流れる。

「……心配しないで。私と二人きりの時以外は、あなたは完璧すぎる淑女だったから、誰にも気が付かれるはずないわ」
「そ、そうでしょうか」
「ええ。素を知って、本当に驚いたもの」

 確かに、以前の私は、王国のためにすべてを捧げるのが正しいと信じていた節があった。
 外で笑顔を見せるのも、ジェラルド様とレイレア様の前だけだった。
 そして、涙を見せたのは、ジェラルド様の前だけだ。

「まあ、叔父様はあなたのことを本当に大切にしていたわよね」
「えっ?」
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