【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「そのドレス……気に入ってもらえただろうか」
「とても素敵です。私になんて、もったいないと思いますが」
ふわり、と足元が浮かんで、気がつけば抱き上げられていた。
高く抱き上げられたから不安定で、思わずジェラルド様の両肩に腕を回す。
「君ほどこのドレスが似合う人などいない」
「ジェラルド様……」
「心配してくれたことは嬉しい。だが、王宮はまだ君にとって安全とは言いがたい」
「レザン卿とドルアス様も一緒です……」
「――――それは、間違いなく安全で、むしろ過剰戦力かもしれないが。……そうか、つまり私は」
「きゃ!?」
ジェラルド様が急に歩き出したせいで不安定になったことに驚いてしがみつく。
そのまま、ジェラルド様は、テラスから室内へと歩み、部屋のカーテンを閉めた。
そっと、カーテンの前に降ろされて、高い位置から金色の瞳で見下ろされる。
急にカーテンが閉められたせいで、まだ目が慣れないから、ジェラルド様の表情はよく見えない。
メガネが外されて、まっすぐ見つめられる。
目の前にあるのは、暗い室内でもそこだけ輝いているような金色の瞳だけだ。
「ジェラルド様……」
「ステラ」