【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「ジェラルド・ラーベル王弟殿下……」
そう、目の前にいるお方は、国王陛下の末の弟ジェラルド様だ。
私は慌てて、家庭教師に教えられた通りの礼をした。
「……ステラ嬢。美しい礼だけれど」
不敬をしてしまったのだ。お咎めを受けるに違いないと震える私の頭頂部に、私よりもずっと大きな手が乗せられた。
「君はまだ子どもだから、そんなふうにかしこまるよりも、素直に甘えたらいい」
「え……?」
顔を上げた私の瞳に映ったのは、優しく微笑んだジェラルド様の美しい顔だ。
今まで見たどんな名画より、彫刻よりも美しいその笑顔に、私は釘付けになった。
その日からだ、私の一番大事で、大好きな人が、ジェラルド様になってしまったのは。