【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 崩れ落ちた私の体は、軽々と抱え上げられて立ち上がらされる。
 私を見下ろしているのは、先ほどと違って、完全に余裕を取り戻してしまったジェラルド様だ。

「……あの」
「さて、そろそろ夕食にするか」

 立ち上がった体は、抱き上げられる。
 私を抱えたまま、ジェラルド様は、部屋から出て階下に向かった。

 三階の夫婦のための部屋と食堂の往復は、ちゃんとできるようになった。
 歩けます、と言いかけたけれど、その言葉を飲み込んで代わりにギュッと抱きつく。

「……ジェラルド様は、私のこと、好きなんですか?」
「もちろん……。そんなに信頼できないか?」
「それは妻として、ですか?」
「……そうだな」

 ジェラルド様は、力持ちだ。
 で軽々抱き上げられて、肩越しに後ろを見ているから、ジェラルド様の表情は見えない。

「君が妻になったことが、今でも信じられない」
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