【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
その向こうにいるのは、戦場に立つジェラルド様だ。
いつもの完璧に整えられた姿とは違う。そう、あの日、婚約破棄された私の元に駆けつけてくれたままの、乱れたどこか野性的な姿だ。
金色の瞳が見開かれて、その表情は焦りと絶望がありありと見える。
「……ステラ? どうしたんだ。ルルードとリーリルの気配があるが、何かあったか?」
「っ、振り返らないでください!!」
知らなかった。ただ、情報を得て私を助けに来てくれたのだと、安易に考えていた。
実際は、あんな場面を見せられて、戦線を離脱してまで、駆けつけてくれたのだ。