【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「こうなったら、早く二人に会えるように、白い結婚宣言を撤回していただきます!!」
「はあ、ステラ、君は……」
「わかってます! 私、ちゃんと習いました!」
「……何を習った?」

 王太子の婚約者をしていたのだ。もちろん習ったに決まっている。
 ……詳しいことは、よくわからなかったけれど、何とかなるに違いない。

「……聞き捨てならないな? 君は、誰に何を習ったんだ?」
「ジェラルド様?」

 立ち上がったジェラルド様が、なぜか怒ったような笑顔のまま、私に近づいてくる。
 そのまま、長い指先が顎に当てられ、上を向かされる。……なんのご褒美なのだろう。

「頬を赤く染めて。……腹立たしいほど、扇情的だ」
「扇情的」
「そう、それで、誰に何を習ったんだ?」
「……えっと、教育係に」
「教育係ね……。なるほど」

 ジェラルド様が、笑みを深めた。
 あまりに妖艶なその表情に、なぜか背中がゾクゾクして、それなのに頬が熱くなる。
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