【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
私が気が付く前だって、怪我をしていることも、疲れ果てていることもあっただろう。そのことを隠して、いつでも優しく私を慰めてくれていたのだ。
ジェラルド様を守りたい。その思いは、日に日に強くなって、それが決定的になったのは、王太子殿下に婚約破棄されるほんの少し前のことだ。
「え……。ジェラルド様は、また最前線に行かれたのですか?」
隣国との関係は、一触即発とも言われ、王国は緊張感を高めていた。
そんな日々、ジェラルド様はいつも戦場で指揮を執っていた。
それは、ジェラルド様が強い精霊の加護を持っているからだ。
初めてお会いしたあの日、王宮の庭園で見た水色の色彩は、ジェラルド様に加護を与える精霊だったらしい。
大きな馬の形をしているというそれは、現在この王国で人に加護を与える精霊の中で一番強い力を持つ。
その加護を受けたジェラルド様を国王に、という動きも国王陛下の即位前はあったという。