【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 十八歳になった私は、いまだにジェラルド様に子ども扱いされている。
 けれど、王太子妃教育のおかげで、国内の情勢や隣国との関係については、王太子の婚約者にふさわしい知識と判断力を身につけていた。

「────ジェラルド様」

 王立学園を卒業が近くなるにつれ、ジェラルド様への許されるはずがない恋心を自覚していった。
 もちろん、ジェラルド様にご迷惑をおかけしたくないから、必死に隠していたけれど。

 一方、王太子であるフェンディル殿下が、王立学園で同じクラスに所属している男爵家令嬢に夢中になっていることは、周知の事実だった。
 すでに、『君のことを愛することはない』と告げられていたから、私たちの関係は義務だけで成り立っていた。
 私が王太子妃になり、いずれ王妃になったときには、ジェラルド様が最前線に送られたりしないようにする。それだけが心の支えだった。

 けれど、婚約破棄は、王立学園の卒業式で、唐突に告げられた。

「――――ステラ・キラリス! 貴様との婚約は、今日をもって破棄する!」
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