【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「くじきません!! 履き慣れてますし、余裕ですし!!」
「――――考えておこう」

 少し恨めしげに見上げたジェラルド様も、まだ正装姿のままだ。
 ジェラルド様の正装姿、世界で一番好きだ。でも、ラフなシャツ姿も好きだ。
 そういえば、先日は汚れていたけれど、軍服姿も素敵だった。
 軍の催しに参加するときに軍の正装姿のジェラルド様、妻なら近くで拝見できるかしら? 特等席で見たい。

 結局のところ、ジェラルド様は、地味な私とは違って、何を着たって許されるに違いない。
 王太子の婚約者をしていたときは、私も大人びたドレスを着たりしてみたけれど、人には似合う服と似合わない服があるってことくらい、知っている。

「……レテリエ」
「はい、旦那様」

 小さい声だったにもかかわらず、音もなく侍女のレテリエが扉を開けて現れる。
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