【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
確かに、ジェラルド様は、高位精霊との契約者であることや、戦神のような強さだけでなく、その頭脳でも有名だ。
任されている公務もとても多いと聞いている。
確かに、効率は良いのだろう。でも、明らかに働き過ぎだ。
「……まだ、働いていたら、止めなくては!」
「頑張ってください、奥様!! ご武運を!!」
これから、戦うわけではないのだけれど……。そんなことを思いながら、扉を叩きかけて、そっと気がつかれないように入ることに決める。
「鍵がかかっているわ……」
「まあ……。旦那様は、普段であれば屋敷内では鍵など必要ない、と閉めないことが多いのですが」
「どうしてかしら」
「執事長に、マスターキーを……」
「こんな夜遅くに、起こしてしまうのも申し訳ないわ……。今夜はあきらめて……。あら?」
そのとき、青い光がドアノブを包んだかと思うと、なぜかカチャリと鍵が開く音がした。
もしかすると、ルルードが気まぐれに力を貸してくれたのだろうか。