【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 しかし、その返事は、やはりその言葉に秘められた意図なんて理解していないだろう、明るいものだった。本当に、ステラらしい。

「……君らしい、返事だな」

 だが、ようやくこの鍵を渡すことができそうだ。
 あの日、君が私にねだったこの鍵を。

「これは……?」
「約束しただろう? 図書室の鍵だ」

 きっと、あの時の君は幼かったから、この約束を覚えてはいないのだろう。
 そして、そんな私の気持ちなんてお構いなく、首を傾げる君は本当に女神なのか、それとも私を魅了してしまう小さな悪魔なのだろうか。

「……ありがとうございます。ところで、白い結婚は解消ですか?」
「────そうだな。一緒に眠ろうか?」
「はい!!」

 明るい返事だな、と苦笑する。
 本当の意味で、白い結婚を解消するのは、もう少し先の未来に違いない。
 甘い香りで幸せそうなステラを抱きしめて、だがその未来は現実になるまで、決して見せないでほしい。
 そうルルードに願わずには、いられないのだった。
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