【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「えっ、あの……」
確かに王太子妃教育を受けていた私は、王国の秘密を知りすぎている。
婚約破棄をされたからには、罪があるないにかかわらず、断頭台、あるいは与えられた毒をあおる以外の道はない。
私の手の甲に、そっと口づけが落ちてくる。
髭がチクチク触れるのすら、私の心臓をさらに高鳴らせるばかりだ。
「……私の妻になりなさい。ステラ嬢」
優しい微笑みとともに告げられたその言葉は、あまりに破壊力が強かった。
私は、何も考えることができなくなって、ただ首振り人形みたいに首を縦に振るしかできなかった。