【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 ジェラルド様は、私の手を引いて部屋に戻った。
 テラスから中に入れば、最上階にあるその部屋は、私たちの寝室だ。

「今日は疲れただろう?」
「そうですね……。夜会よりずっと長時間で、たくさんの人が挨拶に訪れてくれましたから」
「来賓全部の名前と顔が一致して、しかも領地の名産にその地方での流行まで……。本当にステラは優秀だな」
「……そんな」

 ジェラルド様と私の結婚式は、王家からのお詫びの意味もあったのか、ものすごく豪華で、長時間執り行われた。
 招待状が送られてから、式が執り行われるまでの期間はとても短かったにもかかわらず、列席者は王都の中央神殿に入りきらないのではないかと思うほど多かった。

 辺境に近い貴族まで駆けつけてくれて、いかにジェラルド様が王国全土で慕われているのかがわかるような結婚式だった。
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