【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
ジェラルド様は、額に手を当てて大きなため息をついた。
もう一度振り返る。
そこにいるのは、騎士団長バルト卿だ。
そしてその姿には、どこか既視感がある。
まず整えられず伸びた髭が、髪の毛と同じで赤いことに感心する。そして、ボサボサの髪……は、癖が強いから、そこまで普段と変わらないかもしれない。そして、汚れた衣服。
──野性味があるイケオジが、ここにも。
そう、その姿は、私を助けに来てくれたときの、ジェラルド様の姿と重なる。
バルト卿は、最前線から帰って、そのまままっすぐここに駆けつけたようだ。