【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
心臓が本当にはぜてしまっては大変なので、用意されていたジュースを勢いよく飲んで気持ちを落ち着けたあと、慌てて話題を変えることにした。
「……あの、ジェラルド様とバルト卿はよく一緒におられるのですよね?」
「────あの噂は、勝手に周囲がだな」
ああ、ジェラルド様の耳にまで、二人の噂は届いてしまっていたのだな……。
一瞬遠い目をしたジェラルド様は、そんな顔すら素敵だ。
「二人は王国で並び立つ剣の使い手だって聞いたことがあります」
「……それは、事実だが」
ジェラルド様は、残りのお酒を飲みきって、立ち上がった。
そして、最後のサンドイッチを食べきった私のそばに歩み寄る。
「そういえば、騎士団の訓練には来たことがなかったな?」
「ええ……。王太子妃の品格にふさわしくないと言われてしまって」