【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
そう、初めて出会った幼い日。
あれが、私の初恋だったのだと今なら思うけれど、それと同時にジェラルド様にお会いできる刹那の時間だけは、本来の自分でいられた。
少し泣き虫で、幼くて、弱い、でもよく笑う私で……。
「私と会ったとき、いつも君は笑っていたが、遠目に見る君はいつも王太子妃としてふさわしい表情だったから、実はいつも心配していたんだ」
「……ジェラルド様」
「過去を取り戻すことはできないから、今からたくさん甘えればいい」
「……それよりも私は」
確かに、ジェラルド様は戦いに赴いていることが多いし、王族としての公務も多いから、めったにお会いできなかった。
けれど、出会ったときには、ほんの一瞬であっても私のことをたくさん褒めてくれて、悲しいときには慰めてくれた。
だから、これからは、ジェラルド様のお役に立ちたいし、妻として……。
「どうして急に赤くなったんだ? アルコールは飲んでいなかったはずだが」
「……私は、ジェラルド様に甘えるのではなく、これからは一人の女性として意識してもらいたいんです」
「……ステラ、君は今のままでも、十分魅力的だと思うが?」