【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「しかし、こんな祝いの席で、なぜ……。ステラは首席で卒業し、王太子妃として華々しい人生を歩んでいくはずだったのに……」
王家の影としてステラについている人物の選別は、私自身が行った。
軍部に最も近い王族でもある私が選んだのは、間違いなく王家の影として一流の人間。
彼からもフェンディルが、王立学園内で男爵家の令嬢にうつつを抜かしていることは耳にしていたが、王族の結婚とはそういうものだろう、という考えもあり放置していた。
────いや、フェンディルが、ステラを愛していないことに、実は安堵していたのではないだろうか。薄暗いその気持ちが、今となっては否めない。
すでに終わりを迎えようとしているのだろう。
静まり返った卒業式の会場、その入り口で中の様子をうかがう。