a Piece of Cake.

『最初はそういうの、可愛かったけど。なんでずっと一緒に居るのに変わんないの?』

変わらなかった。
変われなかった。

わたしが悪いんだろう。

実際、すぐに連絡返してくれる人なんて稀だし、人に会わずに休みたい日だってあるだろうし、携帯を見られたくない人の方が多いはずだ。

『もう全部、重いんだ』

わたしはそれに、謝った。
それで、終わった。

終わってから、ぐじくじとあの公園でビールを飲みながら泣いていた。

ケーキをくれたあの人、もう会えないかな。

気分が治まって、トイレから出た。

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