a Piece of Cake.
驚きながらそれを受け取る。
「家で漂白剤とかに一回漬けてから洗濯機入れた方が良いです。白いから、ちゃんとは落ちないかもしれないですけど」
「ありがとうございます……」
「腕は?」
氷水を当てていた腕は赤みが引いていた。
かかった時、焼けるほど熱かったわけでもないので、大事には至っていない。
「誠に申し訳ありません。今後何かありましたら、ご連絡ください」
「そんな、本当に大丈夫なので」
土下座をしそうな勢いでホールスタッフに謝られ、手を振り、氷水をお返しする。
まあでも、アヒージョの匂いもするしカーディガンも洗わないといけないし、今日は帰ろう。