a Piece of Cake.
「シュークリームと、プリンと、ティラミス、あと」
「タルトですよね」
「はい、そうです」
覚えてくれたのか、にこにこと笑顔でわたしを見る。
「お取り置き、ありがとうございます」
「こちらこそ。聡現、さんにも宜しくお伝えください」
「あ、来ると思いますよ」
その言葉と同時にくらいに、厨房から聡現くんが現れた。
ぱっと目が合う。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは。タルトありがとうございます」
「いえ、また連絡しますね」
「やったー。あ、そうだ、マドレーヌも頂いて良いですか? 美味しかったので、食べてもらいたい人がいて」