夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
(でも……)



仕方ないことなのかもしれない。
若気の至り…ってやつ。
それに、たっくんは、私に正直に話してくれた。
嘘で取り繕うことなく。



やっぱり、たっくんは良い人だよ。
そうだよ…だから、そんな話を聞いても、まだ好きでいられるんだ。



「嫌な話を聞かせてしまったな。
俺の事、嫌いになっただろ?」

「え?い、いえ。びっくりはしましたが、嫌いにはならなかったです。」

私がそう言うと、たっくんは苦い笑いを浮かべた。
私も確かに驚いたけど…一瞬はイメージが崩れたけど、でも、やっぱり嫌いにはなれない。



「あ、それと、勝手に『婚約者』だなんて言ってごめんな。
そう言わないと、恭子が諦めないと思ったんだ。」

「い、いえ、大丈夫です。
た、多分、そうだと思ってましたし。」

なんだ、そういうことだったのか。
ちょっとガッカリ。
でも、いくらそういう場合でも、嫌いな人を婚約者だとは言わないよね?
そうだよ、やっぱり私は好かれてるんだよ。
でも、状況的にまだハッキリとは言えないんだろうなぁ。
そんなに遠慮しなくて良いのに。
< 62 / 192 >

この作品をシェア

pagetop