夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
いけない!
そんな過去のことに惑わされちゃだめだ!
今、たっくんと暮らしてるのは私なんだから!



「わ、私も、美男子隊がデビューした当時からファンでした!」

「私はデビュー前からだよ。まだ達也がボーイズの頃から追っかけてた。」



ボーイズっていうのは、事務所の先輩のバックで踊る子達のことだ。
確かにファン歴では私は完全に負けてる。
つまらないこと言わなきゃ良かったよ。



「あんたは追っかけはしてなかったんだろ?
してたら、顔くらい覚えてるだろうからね。」

「CDはだいたい買ってましたし、テレビも欠かさず見てましたし、雑誌も割と見てました。」

「あぁ…ただのファンだったってことだね。」

恭子さんは、勝ち誇ったような顔をした。



「そんなこと、関係ないと思いますけど!」

「つまり、あんたはアイドルとしての表面的なことしか知らなかったんだよ。
それは今も変わらないみたいだね。
私は、裏の顔もなんでも知ってる。」



確かに、それはそうかもしれないな。
でも、今は違う。
たっくんは、本当に良い人だよ。
一緒に暮らしてるからそれはわかる。
そうだよ、恭子さんは長い付き合いかもしれないけど、一緒に暮らしてたわけじゃない。
だから、たっくんのことがわからないんだよ。
この点では、私の方が上手だね。
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