夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
「それは私も知らないよ。
達也は何も教えてくれなかったからね。
でも、リュウ以外の三人の消息がピタッと途絶えた。
だから、外国にでも行ったんじゃないかって思ってるんだ。」

「外国に?どうしてですか?」

「きっと、何かがあったんだ。
日本にいたら詮索されるから、連れていかれたんじゃないかって思ってる。」

恭子さんでさえ、理由は知らないんだ。
でも、何かあったことは間違いなさそうだね。



「そうなんですか。
解散後も恭子さんはたっくんを探してたんですか?」

「あぁ、もちろんだよ。
でも、手がかりひとつないままに、こんなに時が流れてしまった。」



恭子さん、すっごく一途なんだね。
恭子さんくらい、綺麗な人なら、彼氏なんかすぐに出来そうなのに。
それに、話してみるとそう嫌な人でもない気がする。



「あ、そういえば、今の家の家賃はどうしてる?」

「え?せ、折半です。」

なんでかわからないけど、私は咄嗟にそんな嘘を吐いた。



「生活費も折半なの?」

「は、はい、まぁ、そんな感じです。」

本当はほとんど私が出してるけど、多分、そんなことは言わない方が良いよね。



「達也、工場で働いてるみたいだね。
工場だったら、そうたいした稼ぎもないだろうね。
あ、そうそう。
あいつとは金の貸し借りはしちゃダメだよ。
絶対に返さないからね。」

いやいや、そんなことは無いと思うよ。
きっと返してくれるって、私は信じてるよ。
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