夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
「お金の貸し借りなんてしてません!」

またも私は嘘を吐いていた。
なんでだろう?
あ、きっと面倒くさいからだね。
そっか、恭子さんはたっくんに物だけじゃなくお金も貢いでたから、そんな風に思うんだ。
でも、それって、恭子さんが勝手にあげてたんだよね?
それを借金みたいに言うのは違うと思うなぁ。
そりゃあ、私はたっくんにお金を貸したけど、借用書も書いてくれたし、そもそも私はたっくんを信じてるから貸したんだもん。
絶対、大丈夫だよ。
踏み倒されたりしないよ。



「うん、それが良いよ。
それと、達也とは早く別れた方が良い。」

「え?」

な、何!?この人。
勝手なこと言ってるよ。



「わ、私はたっくんと結婚するんです。
別れるつもりなんてありません!」

「私はあんたのために言ってるんだ。
あいつは、アイドル以外やれない男だよ。
派手な生活にも慣れてるし、あんたにはあいつを養えない。
経済的にも精神的にも苦労するのは目に見えてる。
だから、今のうちに別れた方が良いよ。」

「私とたっくんが別れたら、恭子さんはたっくんとよりを戻す気なんですか?」

「当たり前じゃないか。
あいつとうまくやれるのは、私しかいない。
それに私と達也は長い付き合いだからね。
あいつのことはなんでもわかるんだ。」

恭子さんはそう言って、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
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