幼馴染みとの契約交際が溺愛必須に変更されました。

 嘘が苦手な性格が災いして、つい、ほぼ本当のなりゆきを言ってしまう。まずかったかな、と思っていると「違うだろ」と肩に置かれた手に力がこもって引き寄せられた。
 「俺がいい男だって、やっと気づいてくれたんだろ」
 「──ちょっと、言ってもいないこと言ったふうに語らないでくれる?」
 「照れるなって」
 「照れてないっ」
 肩を撫でられながらそんなことを言われて、思わず人前で叫んでしまった。
 そんな様子に、周囲の人はぽかんとしている。
 「……な、仲良いね」
 「ほんと。びっくりした」
 「けど柴崎さん綺麗になったし、けっこうお似合いじゃないか?」
 中の一人の発言に、うんうん、と何人かがうなずいている。自分の今の格好と、それにそぐわなかった振る舞いを今さら思い返して、顔に血が上った。
 「失礼だな西野(にしの)。由梨はもともと可愛かったんだよ」
 「ああ、すまんすまん。恋は盲目ってやつだな」
 「だからそれが失礼なんだよ」
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