幼馴染みとの契約交際が溺愛必須に変更されました。
同級生と軽口をたたき合う倫之と、まだ顔の熱さが去らない私はそれぞれに、いつから付き合ってるのとか結婚は考えてるのとか、あれこれ質問攻めにされた。ほとんどは聞かれそうだと思って答えを用意していた内容だったので、どうにかそつなく返せたと思う。
そんな質問タイムが一段落ついた頃。
「悪い、ちょっとここで席外すな」
「えーっ?」
「由梨の友達にも挨拶したいから、三組の方行ってくる」
倫之の説明に、なるほどというふうに皆がうなずく。
……いや、一部から、というか泉谷さんからは、じっとりした妬みの視線を、ずっと向けられていた。
きっと会の間に倫之を誘って、後で飲みに行こうとか画策していたんだろう。心の中でごめんなさいとつぶやきつつ、その場を離れる倫之についていく──正しく言えば、いまだ離れない肩を抱く彼の手に、半ば強引に引きずられるように。
その後、たどり着いた三年三組の同級生が集まるテーブルでも、倫之の宣言に皆が驚き、ひとしきり質問攻めにされる、という一幕が繰り広げられたのだった。