今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 もしも十五歳からスタートしていれば、ゲーム内での彼らももう少し落ち着きのある大人びた言動になっていただろう。

「まだお前は小さいんだから、勝手に歩き回っちゃだめだよ」

「うん」

「ほら、一緒に帰ろう」

 レスターがエステルに向かって手を差し出す。

 素直にその手を取りながら、エステルは考えを巡らせていた。

(……魔王のところに行ってたこと、バレてないよね?)

 山の付近をうろついていただけだと思われるのなら問題はないが、もし中を探索していたと知られたら大変だ。

 本来のゲームでは『はい』か『いいえ』でしか会話をしなかったレスターだが、この世界ではちゃんと生きている。

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