今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 見た目の代わりについた彼の個性は、妹(エステル)へのやけに湿度の高い溺愛だった。

 だがそれも仕方がなかったのかもしれない。

 転生者だと気づいたエステルは一年間、ほとんどベッドを出られなかった。

 前世の膨大な記憶と経験を詰め込まれて歩くことすらままならず、すぐに鼻血を出したり、高熱に苦しんだりとひどいありさまだったためだ。

 幼い妹がいつ命を落とすかわからない状態が一年も続いたら、誰だって過保護にもなる。

 ゆえに、レスターは妹がダンジョン探索していると知ったら自分も行くと言うか、あるいは妹に危険が及ばないようリンバーグ山を調べ尽くす可能性があった。

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