今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「じゃあ抱っこしないで」

 至極もっともな指摘のはずだが、ゼファーは意図的にエステルの言葉を無視した。

「フードを買ってくるからちょっと待っててくれる?」

「ひとりで行動すればどうなるか、わかったのではなかったのか」

「でも、近くにいてくれるんでしょ?」

 ぶつかる寸前まで、ゼファーはエステルの視界に入らない位置にいたはずなのだ。

 さらに彼は危機が迫れば即座にかけつける能力を有している。

「あなたの力には頼らないって言ったけど、時と場合によるもんね。今日はたくさん頼るから覚悟してて」

「お前の要求に応えるつもりはない」

「またそういうこと言う」

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