今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 エステルはゼファーの腕に座ったまま、頬をふくらませた。

(本当によくわからない人だな)

 ゼファーはエステルを否定するくせに、わざわざ村から様子を見に来る程度には特別扱いする。

 彼の封印が解けてそれなりの時間が経ったが、いまだにエステルはゼファーラントという存在を図りかねていた。



 その後、エステルはフードを目深(まぶか)にかぶったゼファーと一緒に改めて商業区を回った。

 エステルが話しかけると店員に妙な顔をされるため、途中からはゼファー経由で情報収集を行おうとしたのだが、これはこれで骨が折れる作業だった。

 人間を嫌うゼファーが会話を強く拒んだためである。

< 261 / 443 >

この作品をシェア

pagetop