冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「俺も負けてられない、か……」

 気合を入れ直すと、彼は机の上に書類を広げる。

 ほとんどが以前と変わらず、各市街に出張して行っている任務の決済や報告書の確認、各支部の人員の編成についての提言などだが、最近は王国軍の周辺国に向けた防衛網などに着いて、意見書などを求められることも増えた。

 近い将来、ファーリスデル、ガレイタムともに他国に対し、魔法という技術により得ていた優位性が失われることになる。必ず、関係性を考え直したいと考える国が出てくるはずだ。その時に向け、この国を守れるようになるために、各騎士団は大きく変革を迫られている。

 今頃レオリンやジェラルドも他国との会談に明け暮れ、周辺各国とより固い結束や、技術協定を結び、万一の事態に備えるために精力的に動いているだろう……。
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