冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「ちゃんと、帰ってくるって言ったでしょ?」
「――わかってたよ! わかってたけど……でもさ、長かった。寂しかったんだ……!」
「ごめんなさい……本当にごめんなさいっ」
リュアンはセシリーをそのまま強く抱きしめ、頬に涙を伝わせた。
「お前だけに……色々背負わせて、すまなかった」
「ううん。今はそんなこと、どうでもいいや。信じて待っていてくれて、ありがとう……」
しばし言葉も交わせずふたりは固く抱き合っていた。だが、それを祝福するようにリルルが遠吠えを上げたことで、しばらくセシリーを独り占めするつもりだったリュアンは目の端を拭って慌てた。
「リルル馬鹿お前……そんなことしたら!」
「えっ?」
異変に気付いた各所の窓がバンバン開いてゆき、魔法騎士団の団員たちが一斉に顔を出し始めた。
「――わかってたよ! わかってたけど……でもさ、長かった。寂しかったんだ……!」
「ごめんなさい……本当にごめんなさいっ」
リュアンはセシリーをそのまま強く抱きしめ、頬に涙を伝わせた。
「お前だけに……色々背負わせて、すまなかった」
「ううん。今はそんなこと、どうでもいいや。信じて待っていてくれて、ありがとう……」
しばし言葉も交わせずふたりは固く抱き合っていた。だが、それを祝福するようにリルルが遠吠えを上げたことで、しばらくセシリーを独り占めするつもりだったリュアンは目の端を拭って慌てた。
「リルル馬鹿お前……そんなことしたら!」
「えっ?」
異変に気付いた各所の窓がバンバン開いてゆき、魔法騎士団の団員たちが一斉に顔を出し始めた。