冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「そっか……」
余韻に浸るように、セシリーは眩しそうに時計塔を見つめている。
ふたりと一匹はそのまま騎士団を出てあちこちで旅支度を整え、馬車道を単騎で駆け抜けると王都の外へ旅立つ――。
◆
夕日が沈むのを横目に街道を進み、次の街までもう少しというところの小高い丘で、先に降りたリュアンにセシリーは馬から下ろしてもらう。本日最後の休憩だ。
もう辺りは薄暗く、夜空には煌々と光を放つ満月が輝いている。
リルルに馬の見張りを頼むと、ふたりは少し離れた場所で、リュアンが地面に敷いたマントの上に横並びで座り、星空を見上げる。
余韻に浸るように、セシリーは眩しそうに時計塔を見つめている。
ふたりと一匹はそのまま騎士団を出てあちこちで旅支度を整え、馬車道を単騎で駆け抜けると王都の外へ旅立つ――。
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夕日が沈むのを横目に街道を進み、次の街までもう少しというところの小高い丘で、先に降りたリュアンにセシリーは馬から下ろしてもらう。本日最後の休憩だ。
もう辺りは薄暗く、夜空には煌々と光を放つ満月が輝いている。
リルルに馬の見張りを頼むと、ふたりは少し離れた場所で、リュアンが地面に敷いたマントの上に横並びで座り、星空を見上げる。