冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
それらを手渡され、セシリーはまず細長い方に手を付ける。もしかしたらという予想は当たり、かつてリュアンが手掛けていた楕円形のブローチが、そこには納められていた。無地だった場所にも、精緻な細工の慈しむように目を細めた女性の横顔が彫られていた。
「これって、もしかして……ラナさん?」
「ああ。お前のおかげで……ちゃんとラナの顔を思い出すことができたから。ガレイタムに行ったら、彼女の生家にある墓を尋ねて、捧げてやりたい。一緒に行ってくれるか?」
「もちろん!」
セシリーは否応なしに頷く。ラナは彼女にとっても恩人であり、全ての幕が下りたことを報告を自分の口から報告しなければならない。意気込む彼女にリュアンは小さく感謝を告げると、もうひとつの小箱を開くよう促す。
「さあ、次はそっちだ」
勧めに応じ、セシリーは包みをゆっくり剥がして行く。すると現れたのは手触りのいい、濃紺の小箱だ。せっかくのサプライズなのだ。セシリーは問いたい衝動をこらえ、ゆっくりとそれを開ける。
「これって、もしかして……ラナさん?」
「ああ。お前のおかげで……ちゃんとラナの顔を思い出すことができたから。ガレイタムに行ったら、彼女の生家にある墓を尋ねて、捧げてやりたい。一緒に行ってくれるか?」
「もちろん!」
セシリーは否応なしに頷く。ラナは彼女にとっても恩人であり、全ての幕が下りたことを報告を自分の口から報告しなければならない。意気込む彼女にリュアンは小さく感謝を告げると、もうひとつの小箱を開くよう促す。
「さあ、次はそっちだ」
勧めに応じ、セシリーは包みをゆっくり剥がして行く。すると現れたのは手触りのいい、濃紺の小箱だ。せっかくのサプライズなのだ。セシリーは問いたい衝動をこらえ、ゆっくりとそれを開ける。