□TRIFLE□編集者は恋をする□

 

「すいません新田さん。冬の飛行機の欠航はよくある事なのに、そこまで気が回らなくて」

「平井さんが謝る事じゃないわよ。でも、また日を改めて仕切りなおしかぁ……。スケジュール組めるかしら」

新田さんは手帳を開いてため息をつく。
編集者、モデルさん、カメラマン、メイクさん、たくさんのスタッフが撮影のために東京から来ている。
全員のスケジュールを合わせてもう一度北海道に来てもらうのがどんなに大変なのか、同じ仕事をしてる私には嫌というほどわかる。

その上、このチャペルで挙式の予定の入ってない日を選び、それが雪が綺麗に積もった日に重なるなんて、もう奇跡に近い確率だ。

「平井さん、こっちでモデルさんを用意するなんて、急すぎて無理だよね?」

「TRIFLEの読者モデルさんなら何人かいますけど、予定してたモデルさんにイメージが近い人がいいですよね」

「そうね、他のページのドレスとの関係もあるから、できれば着る予定だったドレスが似合う子だと助かる」

今回モデルさんが着る予定だったのは、ワンショルダーのシンプルなウエディングドレス。
可愛らしいというよりは、綺麗な大人の女性が似合うタイプのドレスなんだけど、うちの読者モデルになってくれてる子は、女子大生がメインで若くて可愛らしい女の子が多い。

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