□TRIFLE□編集者は恋をする□
「なんだぁ。モデルさん来れないんですね。残念」
なんてのんきにつぶやく三浦くんが目に入った。
「ね、三浦くん。三浦くんって読者モデルをしてたから、女の子の知り合い多いよね?」
「あ、はい。まぁ少なくはないと思いますけど」
すごい勢いで詰め寄った私に、三浦くんは気圧されながら頷いた。
「綺麗系で大人っぽい女の人知らない?モデルさんの代わりにドレス着て撮影させてくれそうな子」
そう言うと、三浦くんはちょっと考えた後で、あっさりと首を縦に振った。
「あ、知ってますよ。条件にぴったりの子」
「え!本当に!?」
「平井さんも知ってる人ですよ」
「私も?」
え、誰だろう。
三浦くんと共通の知り合いの女の人なんて、編集部の人くらいなんだけど。
デガワは違うだろうし、葉月さんは確かに綺麗だけど、どんなに頼み込んだってウエディングドレスを着てくれるとは思えない。
「それって誰?」
三浦くんに掴みかかる勢いで聞くと、予想外の答えが返ってきた。
「美咲さん」
「えっと……。美咲さんって誰だっけ?」