□TRIFLE□編集者は恋をする□
「じゃあ、チャペルに行きましょうか。みんなが待ってるわ」
私の背中に手を添え控室の出口へと歩き出した新田さんに、私は驚いて目を見開いた。
「みんなが待ってるって……。まさか私を撮影するんじゃないですよね?」
「そういえば、今日の撮影のカメラマン変わったから」
「え!?」
モデルもカメラマンも予定していた人と変わるなんて、一体どういう事?
「岩本さんが撮る予定でしたよね?」
「あんな女癖の悪いカメラマンに大事な本の表紙を撮って欲しくないから、仕事をキャンセルしたのよ」
「もしかして、私との件でですか?」
「あいつ平井さんだけじゃなく、東京のライターにも声かけて手を出そうとしたのよ」
「相変わらず懲りてないんですね」