□TRIFLE□編集者は恋をする□
「は……」
不意打ちの攻撃に、ひとりベランダに残された俺は思わず脱力して笑う。
これからもこうやって、平井に振り回され続けるんだろうな。
そう思うと憂鬱だし、この先が思いやられる。
それなのに自然と笑顔になってしまう自分が滑稽だった。
相手が平井なら、くだらない喧嘩や衝突を繰り返しながら一緒に暮らしていくのも、不思議と幸せだと思える。
見上げた空は雲ひとつなく、目がくらみそうに青かった。
指輪、買に行かなきゃな。
そう思いながら、青い空に向かって白い煙を吐き出した。
片桐の憂鬱 END


